大晦日、皆様いかがお過ごしでしょうか？
我が家はこれから年越し蕎麦と天ぷらパーティーです。
2020年は激動の一年でしたが、来年良い年を迎えられますようお祈りいたします。
さて、今回のテーマは健康です。
本日読んでいた書籍が面白かったので要約交えながらシェアしたいと思います。
目次
現代人特有の「文明病」とその原因の「炎症」「不安」
「文明病」とは、近代社会の変化によって引き起こされる、現代に特有の病気や症状を意味します。もっとも典型的な例は「肥満」です。
みなさんの中には次のような感覚を覚えたことはないでしょうか？
「何だかわからないけど体調が悪い。」
もしそうだとしたらそれは「文明病」かもしれません。
肥満を代表とした現代人特有の病気「文明病」は、かつて狩猟採集民（約二万年前）の環境に適応したヒトの機能が、文明の進化に耐えられなくなったことによって起こるプログラムエラーと言われています。
その原因は、「炎症」と「不安」です。
それぞれの原因を見ていきましょう。
原因①「炎症」
まずは、「炎症」です。
炎症とは、「ヒトの細胞レベルで起きる火事のようなもので、多くの研究により、鬱や肥満、糖尿病といった様々な不調の原因だと考えられています。」とのことです。
ほとんどの現代人特有の問題はこの炎症が原因なのかもしれないと考えると、恐ろしいですね。
誰しもが心当たりがないでしょうか？（ワタクシはあります、汗）
原因②「不安」
もう一つは「不安」です。
不安とは、ヒトが、かつて狩猟採集時代にその日暮らしで過ごしていたスタイルから、農耕を取り入れたことで一年先の収穫に未来を思い描くようなスタイルに変化ことから、不安が強くなり始めたのではないか、と考えられています。
研究データによると、豊かな国ほど未来の価値観の多様化が起こり、その傾向は強くなると言われています。
現代人が文明病に打ち勝つ方法
まだまだ謎が多い文明病ですが、打ち勝つにはどうすればいいのでしょうか？
本書では、「進化医学」と言われる、「進化論をベースにしながら人間の病気の正体を考えていく学問」にて、原因を追求し、対策のヒントを示唆してくれています。
このブログ記事では、本書で紹介される内容から、ワタクシが重要だと思う部分をピックアップしてお話ししたいと思います。
①炎症の対策は「腸」「環境」「ストレス」を修正すること
この中で、「腸」について触れておきます。
ひとつは「食事」です。
慢性疲労の人は、健康な人と比べて腸内細菌が少なかったというデータがあり、現代人の「謎の疲れ」に対しては次のようなものを摂取すると良いとされています。
【食物繊維】野菜とフルーツ、特にゴボウ、寒天、海藻、キノコ類、オクラ、リンゴ
【発酵食品】ヨーグルト、キムチ、味噌、ぬか漬け、納得、ザワークラウト
【サプリ】プロバイオティクス（腸内細菌を使ったサプリのようですが詳しくは本書で！）
もう一つは「細菌との付き合い方」です。
【抗生物質の回避】抗生物質は、腸内細菌の死滅をさせるために、その乱用をさける必要性を示唆しています。
【昔ながらの石鹸の使用】普段使う方も多い薬用ソープは、肌に付着している有用なバクテリアまで死滅させてしまうため、昔ながらの石鹸を使うことを推奨しています。
【綺麗な空気】「シックハウス症候群」の問題は、人体に重大な影響を引き起こすとされており、住居内の細菌への対策は、部屋の換気や空気清浄機の設置を勧めています。
本書にはまだまだ「腸」に関する詳細な情報や、他の２つ「環境」「ストレス」についても多くの情報満載です。
ご参考に！
②不安の対策は「価値」「死」「遊び」の心理的トラップを回避すること
不安の対策では「価値」について触れたいと思います。
かつて芥川龍之介は自殺の前に、そのときの心理を「ぼんやりとした不安」と表現しました。
不安のメカニズムは、古代と違って、未来の感覚が遠くなったため、先の見えない不安が生まれるために起こるとされています。
ここでとれる対策は、「未来を今に近づける」です。
未来との心理的距離の近さは、「自己連続性」と表現され、これが高いほど不安に強いという研究データが出ています。
この「自己連続性」は、単に未来の自分をイメージできることではなく、未来の自分に存在感を感じることとされています。（うん、難しい^^;）
そして価値観です。
古代は「生きる産む育てる」だけが目的で生きていましたが、現代は多様な価値観で溢れたため、未来像をぼんやりとしたものに変えてしまいます。
その対策は、自分の価値観を定めることとされていますが、実際にはどうすれば良いのでしょうか？
それは、本書で書かれている次の一節を読んでそれぞれが考えてみる必要がありますので、みなさんも考えてみてください^_^
試しにこう自分に問いかけてみてください。「もしすでに使いきれないほどの金を手に入れ、理想の仕事につき、毎日が幸福感に満ち溢れていて、誰からも尊敬されていたとしたら、私はどのように行動するだろうか？自分や他者との関わり方はどう変わるだろうか？」すべてが満ち足りた状態でもなお行動せずにはいられない物事こそが、あなたの心の底に眠る本当の価値観なのです。
まとめ
いかがだったでしょうか？
本書は現代社会で生きる人すべてに読んでほしいと思いました。
知識は身を助けます。
健康な頭と体をつくって2021年幸せに楽しく生きましょう！
今回の内容がどなたかのお役に立てば幸いです。
では、また明日！
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